京都珈琲案内

京都のとあるバンドマンがお送りする、
京都を中心とした珈琲店、喫茶店、及びカフェの記録及び紹介。
自宅で自家焙煎(unionサンプルロースター)をしたり、
ネルドリップやエスプレッソマシン(LA MARZOCCO Linea mini)をいじったりしています。
また、自宅をカフェのように改造して遊んだりもしています。

【閑話休題の楽曲視聴はこちら】
https://youtu.be/vsB0nOVW_JE



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2021年05月

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Cafe de Corazon at Nishijin.

 

Bach says,"Even if it isn’t seen, coffee is going around the recycle of happinesses. I’m appealing even if the music isn’t seen, I begin to whisper."

【超訳】

記憶にないくらい久しぶりのカフェ・デ・コラソン実店舗に行ってまいりました。豆自体は好文舍はじめ色んなところでちょこちょこ飲んでたけど、実店舗は少なくともこのブログを書き出してからは一度も行ってなかったようです。


ペルー深煎りと、土曜日限定のフレンチトーストを注文。深いけど苦味含め全体的に穏やかで甘味もある飲みやすさ。六曜社とかもそうですが、このけっこうな深さで温度を気持ち高めですっきりと飲める仕上がりだから、スパイシーな香りも際立ちます。フレンチトーストはデニッシュ食パンでマーマレードとバニラアイスを添えて美味。焙煎にせよ、ペーパードリッピングにせよ、誠実にきちんとやれば誠実に美味になる、というのを体現している味。この辺はバッハと通ずるものがありますね。接客もものすごく気持ちよくしてくださるし、穏やかな土曜の昼下がりを過ごすことができました。ここが行くべきお店であることはまぁ言わずもがなでしょう。


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Kochu Coffee Ten at Nishijin

We came out of the long tunnel called the strangeness and spookness into the wonderland.


【超訳】
以前カフェオリジに向かう途中に西陣を歩いていたら偶然、超癖がすごい外観を発見しました。え、なにここと思って有識者に聞いてみたらなんと自家焙煎ネルドリップだって!というわけで後日改めて行ってまいりました。
 
中に入ると内装も超癖がすごい。でもモノクロアートがかっちょいい。そして出てきたのが、このお店にとは思えないほど穏やかで柔和な女性店主のひとでした。フジローヤルの小さめの焙煎機もちらと見えました。
 
壺中ブレンドを注文。マンデリンベースの深煎り、ちょっとエチオピアの香りもします。お店の雰囲気と正反対に全く癖のなくさっぱりとした、ほっとする深煎り珈琲でした。
デミタスもあったので迷わず注文。深煎りマンデリンで。出てきたカップを見たらこれ東京のランブルのカップやん!デミタスはきちんとネルのコク旨。ネル好きが特に好きな味ですね。

おおお、と思って色々お話を伺いました。店主の方のお師匠さんがランブルの影響を受けておられる方のようです。そして、店内モカマタリ推しのように見えたから併せて聞いてみたら福岡の美美関係の経由でモカを卸してもらっているとのこと。おいおいすげえやんここ。おやつのシナモンドーナツも一度発酵してから焼いててベーグルみたいなもちもちさで美味でした。
 
ゆったりと色々珈琲のお話しもさせてもらえて楽しかったです。まさにワンダーランド。今度はモカマタリをデミタスで飲みに行き豆も買おう。発見できてよかったです。これは特にネルドリップ好きやアート好きの方は是非行くべきだと思います。

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Ten Kissashitsu at Karasuma-Oike

They are dripping coffee, literally, like raining.

【超訳】
京都で初めて東京の蕪木の珈琲がいただけると聞いて、行ってまいりました。蕪木に最後に行ったのは弊ブログで紹介した時以来(http://ueshima.blog.jp/archives/1067424291.html)なのでもう4年前ですか。久々にいただきます。
 
蕪木ブレンドと名物と聞くフルーツサンドを注文。今回は苺でした。
ペーパードリップの珈琲を一口。煎った麦のような独特の香ばしさ、深みと甘みから柑橘的な柔らかい酸が最後にすっとくる。この深さで香ばしければ普通ブラジルですが、ブラジルの香ばしさとも違う。こういう場合はケニアかしら。聞いてみたら「珀」ブレンドだったので確かそうだった気がする。ちょっとグアテマラ感もあるけど。丁寧なドリッピングさも感じる味でした。
フルーツサンドも苺が瑞々しくて、苺の甘酸っぱさを活かすためにクリームがさっぱり甘くなくて美味でした。本当はフルーツサンドあまり得意でないが頼んでみたのですが、頼んでよかったです。

烏丸御池のど真ん中でこんなに静かな時間を過ごせるのはとても良いですね。烏丸御池近辺にお越しの際は是非行ってみてはと思います。

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Coffee Misora at Kawabata-Nioumon
http://instagram.com/misoracoffee

In spite of coronavirus crisis, we can see great coffee. Even in dispair, there is definitely a saltivation.

【超訳】
仁王門通りにあるニューオーモンの間借りで自家焙煎珈琲店ができたと聞いて、行ってまいりました。
ニューオーモンは何度来てもこの退廃的な雰囲気がたまらなく好きです。

深煎りマンデリンを注文。この日はマンデリンとインドから選べました。聞いてみたら手回し自家焙煎ネルドリップ!ご承知の通り私の一番好きな分野でテンション上がります。
出来上がったとろりとした漆黒の珈琲を一口飲んで衝撃、大坊珈琲店にも通ずるこれぞ深煎り自家焙煎ネルドリップ!こってりかつまろやかなコクと甘みと余韻で絶頂しました。ネルドリップの濃度としてはちょっと濃いめの個人的ベストですね。ニューオーモンの退廃的な雰囲気と風通しの良い軒っぽい感じ、ゆったり流れる細野さんの唄もたまらなすぎる。風の声を聞きながらいつまでも居たくなります。
店主の方は僕のことも知ってくれていた模様で(Y先生、Mくんありがとうございます)、珈琲の趣味も合う合う。これはたまらん、これはたまらんぞ。クッキーも北大路の小麦小店のもので、これまた美味でした。

珈琲の味という点では、今年飲んだ新しい珈琲では群を抜いて一番美味だ(好き)と僕は個人的に思いました。皆さん必ず必ず必ず行くべきだと思います。

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