京都珈琲案内

京都のとあるバンドマンがお送りする、
京都を中心とした珈琲店、喫茶店、及びカフェの記録及び紹介。
自宅で自家焙煎(unionサンプルロースター)をしたり、
ネルドリップやエスプレッソマシン(LA MARZOCCO Linea mini)をいじったりしています。
また、自宅をカフェのように改造して遊んだりもしています。

【閑話休題の楽曲視聴はこちら】
https://youtu.be/vsB0nOVW_JE



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2020年09月


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No Name near Daitokuji Temple
http://www.instagram.com/i_d_shop

The unidentifiable seems to be hard to get along with at the first sight, but over the psychological wall, just the moment, it becomes the special.

【超訳】

大徳寺近くに、名前も看板もない喫茶店がオープンしたと聞き、行ってまいりました。

白い暖簾が目印のお店です。町家なのでぱっと見、古くからある大邸宅か呉服屋のような感じ。でも喫茶店です。中に入ると気持ちの良い吹き抜けで、町家独特のちょっと薄暗くて落ち着いた空間、木漏れ日が注いでいるのも美しいです。女性の方がおひとりでやっておられました。あと僕は見ていませんが猫がいるそうです。


珈琲とチョコチップクッキーを注文。珈琲はかなり深めのコロンビア・ブラジル・グアテマラのブレンドをペーパードリップで。コロンビア深煎り独特の甘味が豊かで、スモーキー感があって、でもほんのりレベルで手回しほどきつくはない。めっちゃくちゃ美味しいなこれ。

なんとなく六曜社珈琲店の奥野さんぽい味やなと思ったら、いろいろ情報を調べてみたらやはり六曜社のオリジナルブレンドのようです。この深さと甘味を最も存分に楽しめる温度と濃さ。ペーパードリップの深煎り珈琲でこんなに抽出がベストだなと思ったのは久々でした。深煎り珈琲好きであればたまらないかと思いますね。

時間を忘れてゆっくり静かに過ごせる珈琲時間。とてもよかったです。これは大徳寺近辺に行かれたら必ずいくべきかと思います。

ちなみに店内は写真撮影がだめだそうなので、外観を撮りました。

昔ウェブ雑誌で書いてた連載はこちら。PORTRA『京都珈琲案内』(2016年〜2018年 全10回。リンクは第8回『第8回:確実な「美味しいペーパードリップの淹れ方」、教えます。―「間違い」だらけの珈琲の淹れ方―』)

(1)弊ブログでは、珈琲豆の焙煎度について、『珈琲のすべて』(エイ出版社、2010年)を参考に「ライトロースト〜シナモンロースト=浅煎り、ミディアムロースト〜ハイロースト=中煎り、シティロースト〜フルシティロースト=中深煎り、フレンチロースト〜イタリアンロースト=深煎り」としています。

(2)弊ブログは、筆者の、珈琲の味は「抽出法>>>超えられない壁>>>焙煎度>産地>・・・」の順で大きく変化する、という考えに基づいた記録です。また、味覚表記に関する筆者の考え方については、http://ueshima.blog.jp/archives/1079544175.htmlをご確認ください。

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4ADJ1 Coffee Roaster near Doshisha University

 

By the way, I forgot to ask the derivation of the name.

 

【超訳】

お世話になっている百万遍のカレー屋さん、アンダンテ・エ・カンタービレのかおるこさんに、同志社大学あたりに日曜日のお昼だけやっている焙煎所があると聞いて、行って参りました。

 

こぢんまりとした焙煎所を入るとすぐに珍しい焙煎機が。あおい珈琲と伊藤珈琲以来のノーヴォです。熱風式で綺麗に上品に焼き上げるので、特にハイ〜シティローストあたりに向いている焙煎機です。このお店では常時20種類くらい生豆があって、好みを聞いてその場で焙煎してくれるとのことで、実は3年前くらいからあったらしいです。普段は別の仕事をしているので、日曜日にしか開くことができないらしいです。ただ、現地の農園を見に行ったりと、趣味のレベルは超えている様子。

 

珍しい豆として、ウガンダのアフリカンムーンナチュラルがあるとのことで、シティローストで注文。その場で生豆をピッキングして焼いてくれました。ウガンダはそもそもロブスタ種が多いのですが、アラビカでかつナチュラルは珍しく、非常に果実味が強かったとのこと。10分そこそこで焙煎終了。

 

ノーヴォで自分好みに焼くことができるのは京都でもおそらくここだけだと思います。特に中浅煎り〜中煎りあたりが好きな方には是非行ってみてはと思います。



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BRASS/COFFEE near Hirano Jinja shrine
 
The possibility of balance in a paper cup is infinite.
【超訳】
立命館大学や紫蔵のちかくに、マルゾッコをでんと構えたコーヒースタンドがオープンしたので、行ってまいりました。

ラテのSサイズを注文。珈琲豆は金子さん(WEEKENDERS COFFEE)のエスプレッソブレンドでした。

紙カップのラテって、実はけっこうムツカシイんです。サイズによっては牛乳の量が多くなるし、口当たりもカップ内の対流も陶器のものとは違う。紙カップという容量と土台に、どのようなエスプレッソをどれだけ落とし、そこにどのような味と質感のミルクを注ぐか。エスプレッソとミルクのバランスの落とし所をどこに持っていくかで、店ごとの個性が全然違います。例えばMAMEBACOと%ARABICAとは比べたら全然ちがうんですね。もしかすると陶器カップでの比較より大きいかもしれません。きちんと比較して調べたら非常に参考になるし面白いジャンルです。そこをメディアが注目してくるかどうかですが。

こちらのお店のラテはというと、豆がしっかり香ばし甘いわりに後味が重くないから、甘味と濃さはしっかりかつふわっとした質感のミルクを入れているような印象でした。エスプレッソにミルクを纏わせるかんじで比較的しっかりはしていますが、トータルは重くないので、紙カップでも飲み干せます。

テイクアウトのみだったがそのうちイートインもやるのかしら。なんにせよ、紫蔵や立命館大学近辺に行く機会があればぜひ行ってみると良いかと思います。

そして素晴らしい名の定食屋がありました。
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